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私のおすすめ度 7
新潮社 新潮文庫 1990年07月
あらすじ
1988年、10月18日午後1時過ぎ、妻との電話の最中にジェフは死亡した。
しかし、苦しさの中目が覚めると、そこは先ほどまでいた仕事場ではなく、大学の頃の自分の部屋だった。
1963年、ジェフは18歳の自分に戻っていた。
記憶と知識は元のままだが、時間は25年前。ジェフはその知識を元に大金を手に入れる。
最初の人生とはまったく違う人生を歩む彼だったが、初めての死亡時と同じく43歳の秋に死亡する。
再び1963年。彼はまた再生(リプレイ)した。
そしてまた、別の人生を歩み始めるが、すべて1988年には死亡し、人生をやり直す事になる。
ある時、ジェフはその時代ではありえない映画を目にする。
「星の海」というその映画の監督はスティーブン・スピルバーグ、特殊効果監督ジョージ・ルーカス。まだ「ジョーズ」「スターウォーズ」が撮影すらされていない時代だった。
その映画の脚本および製作者のパメラ・フィリプス、最初の人生では聞いた事もない彼女にジェフは何かを感じ会いに行く。
彼女パメラ・フィリプスも、やはりジェフと同じく再生者だった。
感想
面白い。もっと単純な話だと思っていましたが、再生回数が多く、次の人生はどうなるのだろうと夢中で一気に読んでしまいました。
私は1988年すらいまいちどのような事があったか知りませんし、アメリカの出来事なんてさっぱりでしたが、そんな事は気にならないくらい面白いです。
特にパメラ・フィリプスと出会ってから、物語は急展開していきますが、そこから怒涛のように再生が展開されます。
そして再生が繰り返されるたび、再生される過去の地点がだんだんと1988年に近づいてきます。
とにかくそれぞれの人生が毎回面白いです、おススメの一冊です。