ジャスティーン・ラーバレスティア あたしと魔女の扉/あたしをとらえた光/あたしのなかの魔法

おススメ度 5

早川書房  ハヤカワ文庫 2008年10月~2009年02月

あらすじ

母親のサラフィナと邪悪な魔女から逃げていたリーズン。
サラフィナがある理由で入院することになり、リーズンはその邪悪な魔女、祖母のエズメラルダと暮らさなければならなくなってしまう。
魔法を否定していたリーズンだが、エズメラルダと一緒に暮らし始め魔法が本当に存在すると知る。

隣に住むトムという同じく魔法が使える少年と出会い、リーズンは自身にも魔法が使えると気づいていくが、邪悪な魔女と信じるエズメラルダへの警戒心は一向に揺るがない。
リーズンはエズメラルダから逃げるため、家にある不可思議な扉を開ける。
するとそこは見たこともない町が広がっていた。戸惑うリーズンだったが、そこでJ.・Tという少女と出会う。

感想

何が一番面白かったかというと、魔法の定義です。
主人公の魔法はフィボナッチ数列など数学で表現されています。そしてその魔法は個人個人によって表し方が違います。
また魔法というものは使わなければいけないもので、使いすぎてもいけない。
リーズンの母が入院することになったのは、魔法を否定し使わなかった結果です。

この設定は面白い。
なのですが、ストーリーとしては私好みではない。これは本当に個人の主観なので他の方は好きという方も多いかもしれません。

ではストーリーが面白くないのかといえばそうでもありません。
いったいどうなるのかと全三巻一気に読んでしまいました。
なんというか、主人公が少女だし魔法だし、という事で若い方向けかというとそうでもなく、結構ドロドロしてる感じです。
ドロドロが嫌いなわけではないのですが、この話のドロドロ感は好きじゃない。

真実がわかっていく過程などは面白いです、設定が気になった方は一度試し読みをされてはいかがでしょうか。

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