麻城ゆう 界渡りの魔道者 月光界シリーズ1

おススメ度 7

角川書店 角川スニ-カ-文庫 1993年04月

あらすじ

輪堂弓香は祖母の形見の品々を、友人の秀子と桃子と分け合い、半纏とは似合わないながらも、それを身につけ買い物に行こうと部屋から抜け出した。
しかしその時、弓香は世界を月が照らす月光界へと渡ってしまう。

目が覚めた弓香は霊獣ムフゾの目覚めに立ち会い、主となってしまった。
本来その持ち主になるはずだったレイラ姫は行方不明となり、弓香は呪司のティッチとその胸で生きる兄のミズーリと共にその行方を追うが、弓香の前に彼女を界渡りさせた闇のダガーが現れる。

感想

実はこのシリーズは持っていないのですが、読むのは三回目です。
最初はノベルスで読んだのですが、今回は過去の月光界のシリーズを読んだらどうしてももう一回読みたくなり、別の出版社のシリーズ一式友達に借りました。
発売が古いだけあって(スニーカーの前に大陸書房から発売されていました)時代に多少古さを感じますし、麻城さんのデビュー作なので文章もそれを感じさせますが、なぜか面白いんです。
設定の凝り方はデビュー作だなという感じですが、ストーリーが面白いのでそれが気にならず次へ次へと読ませてくれます。
この頃から麻城さんの結末の読めなさは発揮されていますね。
一番最初の友達に分けた指輪も伏線の一つです。

個人的にティッチも好きなのですが、悪役っぽいダガーが好きです。
この性格付けが良いですね。
古さは否めませんが、その古さが逆に読みたくなる作品です。

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