氷室冴子 アイがあるから 海がきこえる(2)

おススメ度 7

徳間書店 徳間文庫 1999年06月

あらすじ

東京の大学に進学した杜崎拓。
初めての帰省で松野と武藤のわだかまりも解けたのだが、東京に戻ってきた杜崎の部屋では同じ大学の津村知沙が寝ていた。
何とか問題を起こさず津村の知り合いである田坂に託す事ができたが、今度は武藤から食事に誘われる。
その食事は武藤の父の再婚相手との会食だった。未だに再婚相手の美香とのわだかまりが解けない武藤に杜崎は振り回される。

しかもそこで武藤は津村と出会い、その場をひっかきまわしてしまう。

中々それから武藤と会うタイミングがなかったが、深夜に突然武藤から電話がかかって来る。美香が倒れて病院に運ばれたのだとういう。

感想

この本は友達に借りたのですが、その友達がバブルを思いっきり反映してて里伽子が嫌な女、と言っていました。
一巻目の終わりの方でも若干バブル色がありますが、前半部分の高校生活が青春ドラマ的だったので気になりませんでした。この二巻目はガッツリバブル色があって、その時代をイメージでしか持っていない私としては、里伽子がめんどくさい女に思えます。
おそらくバブル時代後に生まれた方にとっては、より一層そう思うのではないでしょうか?

出てくる女性がほぼ強い女性、というかバブルっぽいです。主人公がそれに散々振り回されるので、よく耐えるなと感心してしまいます。
ストーリーとしては結構ドロドロとした感じですが、不思議とあっさりした印象です。
バブル色が強いと書きましたが、それよりも青春色が強いからかもしれません。
しかしどうしても里伽子には共感できません、今の時代にはいない女性ですね。

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