氷室冴子 海がきこえる

おススメ度 7

徳間書店 徳間文庫 1999年06月

あらすじ

高知で高校生活を送っていた杜崎拓。彼の学校に東京からの転校生武藤里伽子がやってくる。言葉も違い、学校になじもうとしない武藤は浮いていた。

そんな武藤に、修学旅行先のハワイで杜崎は借金を申し込まれる。
お金を落としてしまったという武藤に、バイトで稼いだ金を杜崎は貸すが、実は武藤はそのお金を別の事に使うつもりだった。

ある時、武藤と仲の良い小浜祐美から切羽詰まった電話かがかかって来る。
大阪のコンサートに武藤と一緒に行く予定がだったのだが、空港で待ち合わせたら武藤は東京に行くつもりだと言いだしたという。
困った小浜がお金を貸した杜崎を頼ってきたのだ。
仕方なく杜崎は武藤に付き合い、一緒に東京へ行く事にする。
しかし武藤に振り回されたあげく、武藤に好意を寄せいてた親友の松野とも溝ができてしまう。

感想

アニメを見て、予想以上に面白かったので友達に借りて読んでみました。
氷室さんだったんですね。すっかり忘れていました。他の作品は何作か読んだのですが、あまり現代物のイメージがなかったので。

アニメと決定的に違うのはアニメ版での最後のシーンに原作にはない一言があるからです。
それがあるので、アニメの方が若干ロマンティックになっていると思いました。
好き嫌いが分かれそうな所ですが、私はアニメの方が好きでした。
しかしその一言がない方が氷室さんらしいとも思います。
あっさりとしていて読みやすいです。

小説の方は後半近くまで大学生の杜崎が高校の頃を思い出すという形がで書かれています。

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