タニス・リー タマスターラー

おススメ度 4

早川書房 ハヤカワ文庫 1987年03月

あらすじ

「龍の都」
ある家に子供の語学の先生として入り込んだアグニーニーは、その子供を地下世界へと導く。

「炎の虎」
ある知り合いが虎に襲われたと聞く。自分に関係のない話だとたかを括くっていたが、次第にその真実に近づいていく。

「月の詩」
互いに醜く、仕方なく結婚した夫婦が、ある朝目覚めると全くの別人がいた。

「運命の手」
美しく生まれた男と、美しく生まれた女のある生き方。

「象牙の商人」
ある物書きの死の真相を探るうち、象牙へとたどり着く。

「輝く星」
スターとなったインドゥー、しかしだんだんと周りが信じられなくなっていく。

「暗黒の星」
テロリスト、ルナールの前に突如現れる少女、その彼女の正体とは。

感想

イギリス生まれの作者が書いたインドを舞台に書いた小説の短編集です。
文章は読みやすかったのですが、短編集な分面白さの差が少しありました。
一番面白かったのは「月の詩」、分かりやすい上最後が私好みです。「龍の都」も面白かった。
あまり外国の話を訳した、と言う感じがせず、バリー・ヒューガートさんの「鳥姫伝」の違和感に比べ、普通に日本の作家が書いたインド風の話のようでした。

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