瀬川貴次 夜叉姫恋変化(後編) 暗夜鬼譚

私のおすすめ度 6

集英社 スーパーファンタジー文庫 1995年06月

あらすじ

常陸の君は、将門の息子良門の姉、滝夜叉だった。
帝の命により、滝夜叉の説得に向かう夏樹は一人で東国へ向かうが、夏樹を心配した一条が先回りをしており、共に旅立つことになる。

途中、前回の失敗のせいで冥府を追い出されたあおえとも合流し、三人で滝夜叉を探しに向かう。

感想

いつも周りに振り回され、初恋は破れと報われない夏樹。
好きになった常陸の君に帝からの文を届けなければならないし、常陸の君は一条が好きだしと、損な役回りです。
途中までは夏樹・一条・あおえのドタバタ道中記です。
しかし後半はびしっと締めてあります。その差が「闇に歌えば」と似ているのかもしれません。
そしてここで登場した滝夜叉が、この小説のある意味鍵かもしれません。

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