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私のおすすめ度 7
角川書店 角川ビーンズ文庫 2007年03月
あらすじ
パン屋の看板娘ミレーユ。彼女の双子の兄フレッドは、とある名士の養子となっていた。ある日、ベルンハルト家の使いだというリヒャルトが、誘拐も同然にミレーユをさらっていく。
さらわれた先は亡くなったと教えられていた実の父の屋敷だった。
実はフレッドは養子ではなく、実の父に引き取られていたのだが、彼はアルフレート殿下の婚約者と駆け落ちし、行方不明だという。
その事実を隠すためミレーユはフレッドの身代わりとなる。
感想
久々に少女小説を買ったのでが、読みやすい・ちゃんと少女小説をしてる・展開も面白い、の満足できる小説でした。
冒険物がメインでもない恋愛物は多少飛ばしながら読んでもても内容が分かるのがベスト、と思っている私ですが、これは多少斜め読みをしてもちゃんと理解でき、少女小説という読みやすさにおいて私的には高評価です。
王道のファンタジーに比べたらひねりがない、と言われそうですが、恋愛物としては十分でしょう。
リヒャルトも嫌味がなくかっこいい。少し無口で、時々誤解を受けてあせっていますが、手を出す時には手を出す感じが、私の少女小説の基準では合格点。
兄フレッドの性格も意表を突いています。
ちょっと暇なときにすぐ読めるので、なかなかおススメです。