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私のおすすめ度 7
早川書房 ハヤカワ文庫 2006年05月
あらすじ
北方の地ウィンターフェルの領主エダード・スターク。妻ケイトリンとの間に三男二女、そして私生児のジョン・スノウと共に穏やかな時を過ごしていた。
だが、エダードの元被後見人であったジョン・アリンが死去した事から、国王であり古くからの友人でもあるロバート・バラシオンが相談に訪れた。
ロバートはエダードを自分の片腕として迎えるつもりであり、その事から子供を巻き込み王妃達の陰謀に巻き込まれていく。
感想
小説の形態としては様々な人物にスポットを当て、彼らを主人公と置きながら他人称で進んでいきます。視点がころころと変わりますが、それが物語の壮大さを広げています。
重苦しい世界観、陰謀に巻き込まれていくスターク家、それがじわじわと迫ってくる感じが上手く書かれています。
まだまだ序盤と言う感じですが、あっと言う間に引き込まれていきました。
ただ先にあまり光りというか救いがなさそうな展開を伺わせます。
更に、主人公が誰かわかりません。父のエダードっぽいのですが、きっと子供達なのでしょう。
読みづらくはないのですが、人物の登場の仕方が少し唐突過ぎました。物語が進むと説明がされていますが、思わず前の方を探す事がありました。
読み終わるまで気づきませんでしたが、巻末に登場人物が家系ごとに説明されているので、読む際はその人物紹介を読みながら読むとすっきりと整頓して読めるのではないかと思います。