フレデリック・ポール 小説一覧

異郷の旅人

異郷の旅人

おススメ度 6

早川書房 ハヤカワ文庫 1993年12月

ハクーリと言う異性種族の恒星船で生まれたジョン・ウイリアム・ワシントン、ハクーリの友人達はサンディーと呼んでいる。
彼の両親は宇宙を漂流していたところをハクーリに助けられるが、すでに死亡していた。
母親の胎内にいたサンディーはなんとか助かりハクーリの中で育てられる。
サンディーはハクーリの中ただ一人の地球人として、地球に補給を頼むため、いく人かの仲間と地球人を装えるよう訓練を始める。

一人ハクーリではないサンディーは地球の女性に憧れを抱きながら、地上へと降り立つ。
秘密裏に行動していたはずなのだが、地球人にすぐに発見され質問攻めにされながらも、ある一人の女性と打ち解けていく。

人類は宇宙空間に漂う無数の宇宙ごみのせいで、宇宙へと飛び立つ事が出来なくなっていた。それらの支援を申し入れるハクーリ達だが、人々の反応は薄い。

そして、ハクーリと人類の陰謀にサンディーは巻き込まれていく。

文章は読みやすく、話も面白かったと言えます。あまり人間に近くない宇宙人(というか獣でしょうか)が出てくる小説は苦手なのですが、これは読めました。
地球人を装うため、映像などで勉強しますが、その様子も笑えます。基本はアメリカの映画ですが。

ただ一つネックなのは主人公の女性への熱心さ、でしょうか。女の端くれとしては、もうすこし主人公に潔癖さを求めたかった。女たらしでもかまいませんが、それとは次元が違うので。

ただ最後に主人公はものすごく精神的に成長します。それがあったのでおススメ度を5にしようとしたのですが、一つ上げて6にしました。ですが、私の好き嫌いを除けば小説の面白さ自体は、6か7だと思います。

ハクーリが多くいますが、別に名前を覚えなくても整理して読めました。重要なハクーリは何度も名前が出てくるので勝手に覚えてしまいますし、そんな意味でも読みやすい話だと思います。

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